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診療カレンダー

のどの病気

急性咽頭喉頭炎/扁桃炎

扁桃腺やその奥ののどの炎症です。扁桃腺が赤く腫れたり、扁桃腺の奥ののどの壁のところが赤くなったり白苔がみられることもあります。
のどの痛みがあり発熱は38℃以上になることもあります。首のリンパ節の腫れがみられることもあります。細菌やウイルスが原因となります。
細菌性の急性咽頭・扁桃炎では重症度に応じた抗生剤の内服を行います。溶連菌が原因の場合、適切な抗生剤の内服により症状が早く軽減され、また炎症が周囲に広がり膿を貯めることやリウマチ熱を生じるリスクを下げるともいわれます。ウイルスが原因であれば抗生剤による治療は不要で、基本的には対症療法となります。
溶連菌が疑わしい場合は、検査キットがあり外来で10分程度で調べられます。
急性咽頭・扁桃炎の原因となるウイルスとしては、アデノウイルス(咽頭結膜熱、プール熱)、エンテロウイルス(ヘルパンギーナ、手足口病~夏)、単純ヘルペスウイルス、EBウイルスなどがあげられます。アデノウイルスに対しても検査キットがあり、外来で調べられるようになっています。

扁桃腺の炎症が悪化すると、周囲に広がり膿を貯める扁桃周囲腫瘍になります。強いのどの痛み、発熱、開口障害(口が開きにくい)などの症状が出ます。放置すると気道の周囲にむくみ(喉頭浮腫)を生じ、呼吸困難となることがあります。また膿が胸の方まで下がっていって、死に至る危険な状態になることもあります。穿刺または切開で膿を出し、抗生剤の点滴を行います。状態にもよりますが入院加療が必要な場合が多いです。

咽頭癌・喉頭癌・舌癌

癌(悪性腫瘍)ができる場所によって最初にあらわれる症状が異なります。
声がれ、痰に血液が混じる、いがらっぽさ、異物感や飲食物を飲み込んだときの痛み、息苦しさなどが出ますが、早期では症状が出ない場合も多いです。難聴や耳閉感、鼻閉、鼻出血、頸部リンパ節の腫脹などが症状となる場合もあります。がんが発生する主な要因は、喫煙と飲酒です。たばこを吸う量やお酒を飲む量が多くなるほど、咽喉頭癌を発生する危険性は高まります。また、喫煙と飲酒、両方の習慣がある人では、より危険性が高まることがわかっています。喉頭内視鏡検査で早期に発見することができます。

味覚障害

味覚が感じられないと、食べることも、飲み込むことも不快に感じ、また腐った食べ物や毒をもつ食べ物の味がわからないと、生命にとっても危険です。
亜鉛の不足、貧血、唾液分泌の低下、カンジダ症(カビ)、薬剤の副作用、歯周病
等の原因が考えられ各種検査を行い治療します。



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